Shizuko's
Ceramic Class

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管理人の戯れ言

24.四月の政変
今日、日本から差出人不明のファックスが届いた。

私は赤坂にある有名な料亭Kで働いていますが、日本の政治の一大政変が起きますので、貴殿には是非ともお知らせしたくファックスしました次第です。

福田幹事長
「今日もよろしく頼むよ。」
女将
「とんでもございません。」
「こちらこそいつもお世話になっております。」
福田幹事長
「ところでタヌキのおじいさんが遅いね。」
野中前幹事長
「私のことかね。」
福田幹事長
「ああ、お越しでしたか。」
「いやいや、お疲れ様でした。」
野中前幹事長
「青木のじいさんも遅いじゃないか。」
女将
「只今、着かれたそうです。」
福田幹事長
「あとは森さんと小泉さんですね。」
青木参院幹事長
「お二人だけですか。」
女将
「前々幹事長、前幹事長、現幹事長の三人揃い踏みですね。」
野中前幹事長
「子守り三人衆とでも呼んでくれたまえ。」
「古賀(自民党幹事長)君は胃の調子が悪いようだ。」
青木参院幹事長
「お二人に比べれば、小渕さんの時はまだよかったですよ。」
野中前幹事長
「まあ、森君は余計な事ばかり喋りすぎるし、政策はまったくないしね。」
青木参院幹事長
「あれでも早稲田の弁論部にいたそうですね。」
福田幹事長
「小渕さんも海部さんも同じ弁論部でしたが、森さんは首相の器じゃないと、言ってましたね。」
「不信任案を何度もだされ、その都度、否決する強さもありますが、アメリカのクリントンとの違いは国民の人気度ですね。」
野中前幹事長
「しょうがないじゃないか。我々が決めた首相だからな。」
福田幹事長
「人気といえば、小泉さんは凄いですよ。」
「先日もテレビのSMAPxSMAPに出たそうです。」
青木参院幹事長
「郵政省の民営化など、彼の政策には難しいところがあるね。」
野中前幹事長
「加藤、山崎の叛乱の時もしたたかさをみたね。」
福田幹事長
「YKKと言われながらも、森派の会長として首相を支えていましたよね。」
野中前幹事長
「そこがあいつのいやなところなんだよ。」
「何故、首相を支える男が、運命を共にすると言われた、加藤と山崎の謀反をおさえる事ができなかったのか問題だ。」
「あいつは計算高い腹黒い男だよ。」
女将
「小泉先生のお越しです。」
青木参院幹事長
「テレビ出演ですか。」
小泉森派会長
「いやー、マスコミがうるさいんでね。」
福田幹事長
「あとは森さんだけですね。」
小泉森派会長
「私も力の限り支えてきましたが、もう限界だな。」
「あの人の言動は予測がつかないし、全く計算が出来ないですよ。」
野中前幹事長
「本日はお忙しいところお集まり戴きましてありがとうございます。」
「自民党総裁選について皆さんのご意見を賜りたくお集まり戴きましたので、宜しくお願いします。」
女将
「それでは、お料理はお出ししてよろしいでしょうか。」
野中前幹事長
「そうだな。森君は待たなくてもいいだろう。」
「女将、宜しく頼むよ。」
青木参院幹事長
「森さんは小渕前首相と違って株には無神経だし、景気が良くなるとは思えませんしね。」
「総裁選の前倒しと言うことですね。」
野中前幹事長
「まあ、そういうことになりますか。でも私としては前になっても後になっても問題はないと思っているがね。」
福田幹事長
「これだけ人気がないんですから、止むをえないですね。」
「いいかげん、謝罪の記者会見ばかりひらけませんからね。」
野中前幹事長
「ところで、私を推薦してくださる方が随分おられるますが、辞退させてもらいます。」
「後任には橋本、麻生、田中、亀井君などの名前が上がっていますが・・・。」
青木参院幹事長
「麻生では党内のコンセンサスは得る事はできないでしょう。」
福田幹事長
「田中真紀子さんも難しいのではないですか。」
野中前幹事長
「田中君は言いたい放題ですから党内では不協和音が起こりますね。」
「亀井君も首相の器ではないしね。」
「ところで、小泉さんを忘れていました。大変失礼しました。」
小泉森派会長
「いやいや、私は森首相を守る立場ですから。」 「ただ、先日も田中君と平沢君が是非総裁選に立候補するように、と要請がありました。」
青木参院幹事長
「国民の人気では田中さんと二分するんではないですか。」
小泉森派会長
「いやいや、ありがとうございます。」
野中前幹事長
「橋本君はどうですか。」
青木参院幹事長
「一番候補ですね。身内の人気は今ひとつですが、海外では評価が高いみたいですね。」
福田幹事長
「そうですね。橋本さんはいいかもしれません。」
小泉森派会長
「福田さんと橋本さんは麻布高校の先輩後輩の仲ですね。」
野中前幹事長
「そんなことはどうでもいいよ。」
「小泉さん、YKKと言われていますが、加藤さんと山崎さんとはどうなっていますか?」
小泉森派会長
「勿論、友人ですがけじめはつけているつもりですが。」
「”あの時”にも森さんを支えたつもりですが。」
福田幹事長
「そうですね。」
野中前幹事長
「私はね、小泉さんだと分かりずらいと思うのですよ。」
「森派の会長が総裁選を前倒して立候補すると言うのは・・・。」
小泉森派会長
「・・・・そんなことはないでしょう。」
「国民は政策も危機管理もない首相より、分かりやすい政治家を望んでいるのではないですか。」
「賭けゴルフを重視する人ではね。」
そこへ森首相が遅れて席についた。
森首相
「遅れて申し訳ない。」
「私を肴にして盛り(森)上がってましたか。」
「まさか私を引き降ろすつもりではないんでしょうね。」
「任期をまっとうさせて欲しいですね。」
青木参院幹事長
「いやいやそういうことではなく、以前のようにこの場では決められないと言う事ですよ。」
「形だけでも総裁選をしないと。」
森首相
「前倒しはないんでしようね。」
野中前幹事長
「可能性はあります。」
森首相
「辞めないよ。」
野中前幹事長
「子供みたいに言わないでくれたまえ。」
森首相
「・・・・」
青木参院幹事長
「森さんの次は誰にしょうかということなんですよ。」
森首相
「小泉さんでしょう。」
小泉森派会長
「ありがとうございます。」
野中前幹事長
「森派の会長がそのまま横滑りじゃないですか。どうかな。」
小泉森派会長
「・・・・」
「最大派閥の橋本氏と言う事ですか。」
野中前幹事長
「そんな事は言っておらんよ。」
小泉森派会長
「野中さんご自身のご出馬はどうですか。多くの党員が期待しておりますが。」
野中前幹事長
「前にも言ったように、私にその気はないよ。」
「二三日前に、ここの女将にも聞いてみたのだが、女が良いと言うのだよ。妻にも聞いてみたが、これからは女の時代だと。」
「アメリカに20年ぐらい遅れているが、日本も女性の台頭が著しいしね。」
「そろそろ女性首相が誕生してもいいんじゃないかね。」
福田幹事長
「田中真紀子と言う事ですか。」
野中前幹事長
「田中君では、自民党内で調整が難しい。」
青木参院幹事長
「それでは誰ですか。」
野中前幹事長
「扇君だよ。」
森首相
「自由党じゃないですか。」
野中前幹事長
「自民党総裁イコール首相ではないんだよ。」
「河野君の時もそうだが。」
「自民党総裁に橋本君がなるにしても小泉君がなるにしても、総理大臣には扇千景が良いと思うよ。」
小泉森派会長
「奥様と女将の意見ですか?」
野中前幹事長
「僕らが決めて失敗するよりいい案ではないかな。」
森首相
「・・・・」
小泉森派会長
「野中さんは自民党総裁には誰がなってもかまわないと言うことですか。」
野中前幹事長
「そんなことはないよ。」
「私としては、自民党をもっと強力な党にしたいと思っているので、総裁選後のシコリを残したくないのだよ。」
「いつかはまた単独政権をにないたいが、連立政権の現状を考えれば、扇君の総理大臣はインパクトがあると思うんだがね。」
福田幹事長
「はじめは不安でしたが、大臣職を十分こなしていますよ。」
小泉森派会長
「橋本さんはどのようにおっしゃってますか?」
野中前幹事長
「まだ分からんよ。分かってもらえるとは思うが難しい男だからな。」
福田幹事長
「分かる人ですよ。」
野中前幹事長
「女将を呼んでくれ。」
小泉森派会長
「まだ了解したわけではありませんよ。」
青木参院幹事長
「これで日本も変わるかもしれませんね。」
森首相
「・・・・」
女将
「決まりましたか。」
野中幹事長肯く。
女将
「よろしゅうございましたね。」
「これでアメリカより先に、女の大統領、いや総理大臣が誕生ですね。」
「日本のサッチャーですね。」
野中前幹事長
「女房も喜ぶよ。」
女将
「乾杯しますか。」
「乾杯。乾杯。乾杯。乾杯。乾杯。」 乾杯に応じる福田、青木両氏。
渋々乾杯に応じる森、小泉両氏。
小泉森派会長
「まだまだ分かりませんよ。」
野中前幹事長
「まあ、いいじゃないか。今日は飲もうよ。」
「女の時代だよ。政治も経済も女に任せた方がうまくいくよ。」
「お陰で我が家も40年ぐらい上手くいっているしね。」
「乾杯。乾杯。」

2通目のファックスが届く。

楽しんで戴けたでしょうか。
From Mr.April Fool

2001年4月1日


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