今年の昼食会に6人の沖縄出身者が参加してくれた。
陶芸教室OBのToshikoさん、現会員のHarumi(若林夫人)さん、Mekaru夫妻、
Mimiさんと友人のMinakoさんである。
小さな陶芸教室に6人の同県人が揃った。
日本の芸能界では数年前から、沖縄パワーが爆発しているが当教室も同じである。
特に、Mekaru夫人のNaomiさんは体は小さいが圧巻である。
「家には犬ぐらいの猫がいて・・・」
ライオンぐらいの大きさを手振り身振りであらわし。
「この猫は野良猫だったんですが、Cat Litterのない初日から、我が家のトイレとバスタブのホールを上手く使い分けるんですよ。凄いでしょ。」
「一度も教えてはいないんですよ。本当に。」
「オシッコとウンチを上手に・・・・」
と滑らかに嘘のような本当の話を、巧みな話術で語るのである。
「ここは環境がいいですよね。」
「我が家は眺めは良いですよ。」
「大体の物は見えますね。」
「ベイ・エリアを一望できますよ。」
私はその時、大学時代友人3人と隣の島の与論島に行った事を話したかったが躊躇した。
Naomiさんから
「私は子供でしたが、沖縄島からみなさんの行動が丸見えでしたよ。」
と言われるのではないかと思ったからである。
このNaomiさんはサン・フランシスコで美容室(Zippy)を経営しているのだが、さぞかし毎日のように、楽しい嘘のような本当の話をお客様に聞かせているのだろう。
昼食会が終わり、みなさんがお帰りになった後、”先生”と反省会をしていた。
「次回の昼食会の幹事さんはMekaruご夫婦が適任だね。」などと話していたのである。
”先生”は今までの緊張の糸が切れたのかソファーに席を移すなり、湯飲み茶碗を両手に持ったまま、天井を向いてすやすやと眠ってしまった。
私は途方に暮れながらも、テーブルなどの後かたずけをしはじめた。
しばらくして、庭から家の中を見ると、ソファーに”先生”はいなかった。
寝室に移動して就寝したらしい。
本当にご苦労様でした。
注意書:”先生”は3時間後、起きて来るなりせっせと深夜まで後かたずけをされました。