9月1日でウェッブ・サイトを開設してちょうど一年になりました。
HTMLの知識がない私には少しハードでしたが、ソフト・ウエアーなしで何とかやってきました。
ホーム・ページ・ビルダーというソフトがコンピューターに付属していながら、「何故俺はこれを使わなんだ!」と自問しながらやってきました。
ところで、この一年は私にとって革命の年でもありました。
自己改革。
それは”先生”の病気(高血圧)から始まりました。
2度のERでいろいろなことを学びました。
食事を作ること。
子供たちのランチ(学校)を作ること。
お掃除。
ディッシュ・ウォシャーを使えるようになったこと。
洗濯機と乾燥機を使えるようになったこと。
今、すべてを一人でこれらのことを、しているわけではないのですが。
数年前から、家のことについて気を配りはじめてきた私だが、主婦の仕事がこれほど過酷なものとは思ってもいなかったのである。
この一年で相当学んだつもりだが、何十年も使い切れない”物”がある。
それは、妻と子供たちである。
かって自分一人でしていたことを、病気によって分担できた喜びと特権を手離したくない”先生”。
自分が親の意見に従わなかったように、私の意に反したことをする子供たち。
17才の高校生に中古の車を買って上げた時のことである。
私は「{赤の車}と{スポーツ・カー}だけは買わない。」と断言していたのであるが、友人と捜してきた車がまさに”それ”だったのである。
そして、私は「真っ赤なスポーツ・カーなんてとんでもない。」と思いながらも、たいした反対もせず買ってしまったのである。
日本で夏休みを過ごした息子から、デジタル・カメラをお土産に貰ったことも弱気になった原因でもある。
嗚呼・・・。
何と情けない父親であろうか。
この一年で多くの電気製品を使えるようになったが、”先生”と子供たちを操ることができるのは、まだまだ先のようだ。
食器をかたずけながら、窓越しに息子の車を見る度に、「俺もスポーツ・カーに乗りたーーい。」と思う毎日である。
2001年9月4日
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