Shizuko's
Ceramic Class

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管理人の戯れ言

41.死ぬかと思った。#2 見知らぬ侵入者

これは先週の続きではない。
まさかこんなにも早く死ぬ思いをするとは思いもよらなかった。
そして、いつもは夜書いているこの稿を、たった今あったことを書いているのである。

今日、日曜日は朝10時から陶芸教室のクラスがある日で、”先生”と私は準備をしていると、 一瞬の隙を見てミスティ(家猫)が外に逃げた。
度々、脱走しているので、私は気にも留めていなかった。
必ず戻って来ることを知っていたからである。
外で病気などをもらってくることを嫌う”先生”の冷たい視線を感じながらも、 玄関のドアーを半開きにして準備を続けた。
子供たちの食事の用意もすませた”先生”は10時少し前に教室に入った。
我が家の子供たちは、まだ夢の中である。

私はキッチンで、デッシュ・ウォッシャーの中の乾いた食器に気ずいたので、かたずけ始めた。
下の段を終え、上の段のカップを取ろうとした瞬間、背中から
「すみません・・・」
見知らぬ侵入者が立っていた。
私の心臓の目盛りが、バネに跳ばされるように跳ね上がった。
今日は娘の友達のMちゃんがスリープ・オーバーで家にいるので、母親が迎えに来たのかと 一瞬思った。
焦点の定まらない私の眼は、Mちゃんのお母さんは太っているので、痩せたのかも知れないと、 勘違いしたのである。
しかし、それもつかの間、
「教室はこちらですか・・・・?」
「ええ・・・。いえ・・・。あのー。外から、サイドから回って来てください。 入り口は向こう側です・・・・。」と私はしどろもどろになりながら言った。
見知らぬ侵入者は脱いだ靴をふたたび履き、教室の入り口に向かった。

Mちゃんのお母さんではなかったのである。
見知らぬ侵入者(いや、失礼、新しい生徒さん)と”先生”の笑い声が教室から聞こえてきた。
そして,暫くするとミスティも戻ってきた。
足にまとわりつくミスティに怒った。
「ミスティ!お前のお陰で、また10年寿命が短くなったよ。今度、外に行ったらドアは閉めて おくぞ。いいか。」
そんな苦言も「猫耳東風」。
私のオフィスについてくるなり、椅子の上で寝始めた。
久しぶりのアドベンチャーを夢で再現していることだろう。

「見知らぬ侵入者」様
今日は本当に失礼致しました。
初めての方の為に、判りやすい表示をするべきでした。
また、まともな挨拶もできないままになってしまい、深くお詫び致します。
お詫びの印と致しまして、あなた様にはいつでも玄関から入って戴いても結構でごさいます。
ただ、今後はドアーが開いていることはないと思いますので、玄関わきのブザーを 押して戴けましたら幸いです。
今後とも陶芸教室のこと、宜しくお願い致します。

狭心症の管理人より。

2001年10月21日


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