娘の猫なのだが、私になついている。
朝はドアー越しに甘えた声を出し、私がオフィスに入るといつの間にか傍で寝ている。
なんと可愛いではないか。

ところが、不思議なことがある。
抱かしてくれないのである。
抱こうとするとすぐに逃げてしまう。

”先生”と娘が抱くとすぐには逃げない。
体をすり寄せてくるので、抱こうとするとまた逃げてしまう。
餌が欲しいのかと思ってあげるとそうでもない。

猫心の分からない今日この頃である。

猫じゃらしに夢中だった初めのころと違って、今は振り向いてもくれない。
買ってきたおもちゃよりも、ダンボールの中の方が楽しいようだ。
自分が面白いと思うものしかしない。

犬はといえば、ボールを投げればとってくる。
両腕を広げれば寄ってきて抱くことも出来る。
飼い主のおもいがままである。いや飼い主でない私にもしてくれる。

ある雑誌にこう書いてあった。
「犬には献身、信頼。」
「猫には猜疑心、自己愛、唯我独尊という言葉がぴったりである。」と。

犬は飼い主のために尽くし、喜ばれようと努力する。
猫は自分がしたいことを思うがままに行動する。

我が家には３匹の可愛いメス猫と２匹のオス犬がいる。